映画を観るということと私

以前観た映画
好きな映画をまた観るのが好き

内容もセリフも知ってるのに
その映画をまた観るのだ

新しい発見がある事も無い事もある
観たことのある風景に見入って
結末は知っているがやっぱり感動する

あたしが生まれて初めて観た映画のことはよく覚えている

オーケストラの少女だった

あたしは6歳だった

子ども向けのアニメじゃない

昔、学校の先生から
美穂さんは子どもらしく無いと保護者に通知が行くほど醒めた子どもらしかった

それを祖母が嘆いてたからよく覚えている

祖母が可愛そうだったが
連絡を受けて切れて騒ぐ親が最悪だった

先生にも保護者たちにも知られてなかっが
あたしは普通に 秘密基地を友達とつくり
工事現場をスキー板で滑る 普通の子どもだったと思うが 大人はそう思っていなかったらしい

通知簿の連絡欄には必ず

子どもらしく無い
何を考えているのかわからない
上の空だとか

そんな事ばかり書かれていた

今思うと

たしかに

映画を通して 変な子どもになっていたのかも

ティーンエイジになる前に

砂漠にハイヒールを投げ捨てて外人部隊を追うデートリッヒ

酔い潰れて無様に舞台から崩れ落ちるジミー

真珠湾攻撃の前夜 友人フランクシナトラを思ってコルベットを吹くモンゴメリークリフト

そんな映画を小学生の頃に胸熱く観ていたあたしは

その部分だけは誰とも共有は出来ていなかっただろう


それらの映画は

40年以上経った今も観返しても
何度観ても好きなのだ

この先も

今日観たのは

僕とアールと彼女のさよなら

観たのは3回目

素晴らしい映画だからまた観るだろう