カチカチ山3

mikeinu-miho2009-09-03

3日ほどたってウサギはいいました

「まだまだ苦しめたりない そろそろヤケドも治ったころだ 懲らしめに行くとしよう」

ウサギはタヌキの穴に出掛けて行きました


「おーい ヤケドの具合はどうだい?遊びにでかけよう」

タヌキはいいました

「いいけど山はこりごりだ」

「よし それなら海へ行こう」

「ああ 海ならいいよ」

つれだって海岸へでるとウサギは

「沖に船で魚をとりにいこう」

といって木で船をつくりだしました

「タヌキくん きみはぼくの真似をしないで土でつくれよ 木よりも丈夫でどっしりした船ができるよ」

「そうだね!」

タヌキはせっせと土を集めてそれを固めて ようやく船をつくりあげました

「タヌキくん なかなかよくできたじゃないか」

「そうかな!」

誉められて得意になったタヌキは ウサギの木の船に続いて土の船で沖へこぎ出しました

「タヌキくん 魚はもっと沖へ行かないといないよ さあもっと沖へ行こう」

タヌキは重い船を一生懸命こぎました


「よいしょ!こらしょ!」

ところが土に水が染み込んで だんだん船は崩れだしました

タヌキは大騒ぎをはじめました


ウサギがその時さけびました


「このふるだぬきめ!おまえのような悪いタヌキはめったにいないぞ!ヤケドも泥船で沈むのも天罰だ!」


「助けて〜!」


泣きさけぶタヌキと泥船は 一緒にドロドロになって海の底へ沈んでいきました


ウサギはタヌキが沈むのをしっかり見届け

岸にひきかえし
ピョンピョンはねておじいさんのうちへいきました


「おじいさん 喜んでください おばあさんのカタキ みごとにとってあげましたよ!」

「そうか ありがとう ほんとにありがとう ウサギさん」

おじいさんは涙を流して喜びました


めでたし
めでたし
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ハヤブサ乗りのIさんへ
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注:ピョンピョンに反応しないように


H田へ
「魂が足らない件」については後でゆっくり語りましょう