気持ち悪さ

この救いようのなさ

「いじめを受けていた大津市立中学2年の男子生徒が自殺してから1年の11日
通っていた中学では全校生徒が自殺した生徒を追悼し
一年を振り返って思うことを
同級生が書いた作文が校内放送で発表された」


空は秋で
空気は冬に向かって
あたしは今日も仕事で病院に来てる



学校を卒業し
初めて社会人になった時


「今日は仕事なんだ」と友達の遊びの誘いを断る時の誇らしさ

友達もまた

「ごめん、あたし今日は仕事なの」と誇らしそうに言ったっけ


そんな当たり前の未来が失われ

そこに荷担した重い重い事実を

よくもまあ「命の重さ」なんて軽い安い言葉を

安っぽいマイクで垂れ流して


生涯 子を産んだ母親や父親が背負った耐え難い苦しみを

死んだ子どもは永遠に知る事はない事も
来年 再来年になれば
荷担した自分らは忘れていくのだという 「他人の命の軽さ」を


解る日は来ないのだ

ニュースを見るだけのあたしも