青木宣篤 鈴鹿８耐へ

ヨシムラからエントリー

熱いね

高崎という群馬ではちょっと都会な街に比べて

子持村という畑ばかりの田舎町に彼らはいた

映画館もデパートも飲み屋街も立体交差点もない「村」ってのを

ガキはそれだけで幼稚な優越感を持っていた

でも子持村には青木三兄弟がいた

バカなガキにはそれで完敗でしょ

だからあたしも
そこにウルトラマンのキーホルダーを買いにいったよ

「青木三兄弟」…

それはあたしにとってはノスタルジックな響きだ

若かったあたし

玩具箱をひっくり返すようなガキの遊びを楽しんでた頃の…

彼らはあっと言う間に世界的なレーサーになり

長い時が過ぎても

彼らの名前がモータースポーツ界から消える日は皆無だ

でもそりゃそうだ

あたしだって現役ライダーだ(笑)

もしも今年鈴鹿へ行けたら

あたしは泣いてしまうかも

自分的には苦しい辛い時期もあったが あたしは彼らの活躍から目を離さなかった

いつも彼らの名前を探して そのリザルトを確認していた

それで自分の問題がどうこうなるもんでもないが

焼けたアスファルトを
冷たいみぞれの道を

とりあえず仕事に行こうと言う時に

天気予報を確認するように

日常に生気を取り戻す深呼吸みたいなものだったよ

がんばれ青木宣篤