SUN

女ってのは
誕生日だの
クリスマスだの
記念日に執着して

あたしみたいなオトコオンナも
けっこうそれにもれない部分があるってのは
オトコオンナ的にはダサいんかな



毎年思う


死ぬって事はthe end

墓に花を供えてもらったら死んだ人間が喜ぶのかよ?


でも自分の子どもとなると
やっぱりお墓でさえ
骨でさえ愛しいものだ

みんなそうなのだろう


太陽が辛気臭い線香なんか喜ぶか?
赤ちゃんだぞ?


雨に濡れる墓地
風に吹かれる高台

墓って
なんか意味があるんだろうか

位牌についた戒名は
あたしがつけた名前じゃないけど

太陽には重要な意味があるのか?


あたしは
あの墓から太陽を連れ出して

タンデムで
ママが知ってる世界を見せて周りたいよ



あたしは不完全な大人で 不良でビョーキだ から
そういう考えしかもてないのかな


いろんな事があるたびに


太陽がいたらなあ…とつい思う


日々酒に逃げてどうなるもんでもないが

そんでもなんとか遅刻せずにタイムカードを押す事を目標に

あーもう寝ないと明日仕事にならないから

もうマスター帰って寝るよ

なんて事で逃げ切れない現実ってのを
結局ちゃんとわかってんだか
わかってないんだか


わかってるよ


あたしは頑張ってる


明日の明け方

太陽意外の人間はカボチャだと思った日で 心は張り裂けてスッカラカンだった


あたしは それでも
いつしか 仲間に支えてもらいながら
食べたり飲んだり笑いながら生きている


そうだ

辛気臭い線香じゃなくて

お香をたこう
バニラの香りの


明るい色の花を供えるんだ


そう先週おもいついて

いい考えだって思った


太陽 バイバイ


今年もバイバイ