現実
看護師とは
三毛犬みっぴが思うには
その１
「赤の他人の見当もつかない悲しみ 苦しみを どうにかしようとする職業」
看護師の３人に１人、切迫流産＝慢性疲労７割超、薬使用も増加−医労連実態調査
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201005/2010050400251
こういう状況下で良い看護ができるか！！
政府よなんとかしろ！
とメディアだとか世間の人々は言うんであるが
すぃません いろいろご心配かけます
くそ忙しい中で まだ心を亡くしてはいない看護婦さんはたくさんいると思います
現実には燃え尽きて 心を亡くしてしまった看護をしている者もいるけれど
そういうのを目撃したら遠慮なく叱咤してください
看護師の仕事がどのくらい大変かというと
緊張して難しいことを考えながら
昼も夜も ８時間〜１０時間のほとんどを小走り
もしくは重いものを持ちあげたりしている
といえばわかりやすいでしょうか？
あたしらの仕事は
排泄物 吐物 血液を検体として扱い
皮膚や口腔内の清浄を保ち
人間の正常な体内時計（爽快な目覚め 安らかな眠り）
に沿えるよう援助するために
科学的根拠に基づく判断をして
ええと それからなんだっけ・・・・？
ねえ かんごふさん
あたしの仲間たち
あたしらは 最近なんか間違ってないか？
あたしたちは 体液バランスを測り アニソコリーを見逃さず
気管内から上手にサクションを行い 中心静脈圧も３分で測定し
ベンチレータを管理し 心電図を読んでいるね 毎日毎日ふつーーーに
そんなルーチンワークをやりながら 急変に対応し
不穏な患者の相手をして そらーりっぱりっぱさ ご立派だけど・・・・
あたしらは 傷つき 苦しみ 悲しんでいる人間のそばを通るとき
バタバタと走り
意識のない（と思い込んでいる人の前では）
「あーーもう忙しい！」と吐き捨てたりしてるよね？
いつもバタバタうるさい ガタガタやってる
夜明けにゆっくりカーテンをあけながら
「おはよう 今日は晴れてますよ 少し風を入れますね？」と
一人一人に笑顔で接している？
ジョニーの担当のナースはそうだったよ
あたしが最も尊敬する彼女はそうだった
戦場で肉の塊になった青年ジョニーは 見えない聞こえない喋れない食べれない
こんな甘い文章じゃ理解できないだろう
ジョニーは痒いところを掻こうとして気が付いたのだ
「ぼくには腕がない！！」
そこから全身の神経を集中して一つ一つを知るの
「足もない！！」
口の中を舐めようとして「舌がない！！」
口を開け閉めしようとして「あごがない！！」
瞬きをしようとして「目玉もまぶたもない！！」
「耳も鼓膜も・・何もない ぼくは肉の塊だ」
ジョニーは患者「４０７号」として 隠ぺいされ
独り暗闇で生かされている肉だった
暗黒の世界にただ独り
そこへ彼女（ナース）がやってくる
締め切ったカーテンを開け そこから太陽の光がジョニーをつつみ
ジョニーは「太陽だ！」と気づく
窓を開け 風がジョニーをなでる
ジョニーは「ああ窓をあけてくれたんだね！！」とこみ上げる感情を首を振ることでしか表現できない
ああ お日様だ・・
意識はないと説明を受けているのに ナースはジョニーの枕元にバラをかざり
クリスマスの夜 恋人にたしなめられながら
彼女は独り寝かされているジョニーが気がかりで
ジョニーの部屋へやってくる
そして
「M・E・R・R・Y・C・H。。。。。。」とジョニーの胸に指で描く
ジョニーは気が付く
「文字を書いている！！！胸に文字を書いているんだね？
M・E・R・R・Y・C・H・R・I・S・T・M・A・S
メリー！クリスマス？
メリークリスマス！！今日はクリスマスなんだ！！
ああ・・ありがとう看護婦さん！今日はクリスマスなんだね？
これで日にちを数えられる！
春が来て夏が来るのがわかるぞ！
メリークリスマス！オー・・メリークリスマス・・
僕もキミに言うよ メリークリスマス！」
ジョニーはただ首を振って ナースはジョニーに意識があることをこの時はまだ知らない
あたし忘れたくない
現実あたしは下品で こんな綺麗で清楚な女性とは縁遠いけど
でも こういう感じでやりたいってことを忘れたくないの
でも「がんばれ」なんて 一緒に働いてる仲間にもう言えない
もし娘がいても 看護婦さんはいい仕事だよって薦めることもできない
もしもこれを読んで 三毛犬みっぴと仕事をやってみたいと思う人がいたらいいなと思うだけ
今日も暑いですね！
あたしは準夜勤明けです
テレビでエンジェルスの松井がバッターボックスに立っています
昼間っから生ビールが飲みたいなあ・・・
野球場でビール
サーキットで昼寝
だよね！
