わかってない

女の子の
女の子たる
最初の1ページは

保育園や幼稚園の先生や

お家でママやおばあちゃんに読んでもらった

人魚姫 白雪姫 シンデレラ 眠り姫

小さな女の子は
いつかあたしも王子様に出会うのね？って思うんだよ

愛は美しいもの
愛は永遠なもの
愛は運命なんだ

その教えは女の子の染色体に刻まれる

女の子は成長して
制服を来て
毎日同級生とペチャクチャおしゃべり

学校終わって自転車で友達と「じゃまたね！バイバイ！」って角を曲がって

そこで
工事現場の土木作業員のおじさんにからかわれる

おじさんは 何の悪気もなく ちょいとガキをからかっただけ

でも女の子は
自分がとてつもなく汚れた者になったと感じて怯える

自分の中の「女」が
とてつもなく悪いものなんだと感じて震える

清く正しく真直ぐな自分はもう汚れてもとには戻れない

それが女性というものの基本

社会に揉まれ
恋を繰り返し
嫉妬や
小さな計算や駆け引き
苦い失敗
いろいろ経験して

もうちっちゃな女の子ではないけれど

刻み込まれたDNAは生きてる

そういう女性の気持ちを ことごとく無視した言動 行為 をする男性というのは多い

飲んで女性の髪や肩に触る
卑猥な言葉を並べる

酒に酔わず
勘違いに酔って
ありえない妄想を膨らませて

一人居酒屋のカウンターで「マジで暑かったぜ！ビールが美味いっ」って女に声をかけ
そして肩に触る

声をかけたっていいさ
でもさわるな

握手はいいさ

でもさわるな

そして妙な期待は捨てろ

女が
「あたしは旦那がいるぜ」と女が言った所で
まーそれはそれみたいな顔をしやがるんじゃねーよ

「あたしには旦那がいる」
半分イライラしてる女の目に気がつけよ

女はそういう雰囲気を一掃した男まさりで
それは彼女の計算
防衛
そして
素顔

男は何も解ってない

セクハラがセクハラとして位置付けられたのは

女性が その言葉 その行為で傷つくからなんだよ

決してあたしが特別なのではない

こういう事を我慢して嫌な思いをしても 一言も返せない女性を代表して 日本の勘違いなスケベ男に言ってやってんですよ

触るなっ

お前女だっけ？というＨ田の声が聞こえるが