故郷 十勝平野

最近小さい時の事をよく思い出す


誰でも故郷は格別な思いがあるだろう


リカちゃん いずみちゃん世代のあたしに
祖母が買ってきてくれたのは 身長20センチくらいのバルタン星人だった(笑)


友達とお人形さんごっこをする時


祖母の着物の切れ端で作ったスカートをバルタン星人に着せて遊んでいた


「なんか違うぞ?」と
ちょっぴり変な気持ちもしたが

あたしはあの頃からそういう事を気にしない子どもだったから


本物のリカちゃんを買って欲しいとは思わず

夜は一人でバルタンちゃんがどうやったらもっと可愛くみえるか
コーディネートにいそしんだりしたのだ



多分北海道人の気質ってのはそういうんだと思う(笑)


友達のほうも

「バルタンちゃーんっ あっそびましょ〜っ」と リカちゃんやいずみちゃんを動かして

あたしたちは普通にお人形さんごっこをしてた



一方 モロボシ・ダンは幼いあたしの心を掴んで離さないヒーローだった


アンヌが「ダン!」と叫ぶとき


いつも彼女は「ダン!危ない!」「ダン!死なないで!」
そんな風に叫んでた

ダンは愛に背中を向けて地球を守ってた



ダンになりきったあたしは

アンヌをワイン城に残して

池田を破壊しようとする宇宙怪獣と闘うために

城の丘から線路の脇の家までを駆け降りていくときの


十勝平野の夕日をいつか見なくなる人生が来るとは思わずに過ごしていた日々




故郷を失うとはどういう気持ちだろう


東北の津波に破壊された街が復興の道を歩んでいる中で

放射能に汚染された土地だけはどうにもならない


そこからは 助けてと叫ぶことさえできない



世界中にグラウンド・ゼロが増えていく


本物の グラウンド・ゼロ


いやになっちゃうねーー



昨日 北鵜ってとこまでいってきたが


夏になったら水着もっていこーー


今年も秋には日焼けで真っ黒だな



さて 夜勤です