明日は太陽の命日


もしも あのとき
太陽の腕に巻かれた包帯をほどかなかったら
時間に癒され
明日をもっと優しい心で迎える時が来たのかも

それでも
我が子が何をされたのか
きちんと見届けた行為は正しかった

いつも思い出す
太陽の産毛の感触

腕の中で冷たくなっていく

そして

決して遺骨を動かすな 触ると心が離れられなくなるぞ と夫があたしに注意した


真夜中 トイレにいった夫が部屋にもどらない

そっとみにいくと

夫が太陽の遺骨を抱き締めて背中を丸めて
その背中が震えてた



振り返ったら また向き直って
前向いて歩こう